きいろあおいろみどりいろ

とある学校の図書室(館)のお話し

とある学校の図書室(オリエンテーション準備→図書だより→図書購入)

新学期が始まり、そろそろ本を借りたくて生徒がやってくる。

いつもなら新着図書を少し出しておく。
新しい学年、新しい本読みたいよね。

今年は・・・

異動だし、中学だし、まだ何にも新しい本出せませんよ。
購入できてないもの。

①中学生用のオリエンテーション資料やら図書館の使い方のしおりやらをまず仕上げなければ・・・
早く作らねば。

②小学校と違い、すべてのクラスで授業があるわけではないので、図書だよりで図書館の使用方法なども連絡せねば。早く作らねば。

とても業務内では終われない。残業代なんてつかない。

家に帰っても考える。考える。
本読んでる時間ないよ。資料の作成も終わんないよ。

③書架の十進分類法のお知らせもオリエンテーションにあわせて作りたいよ。
時間ないよ。

④新しい本の発注しないと、入ってくるのは1か月近くかかるよ。
どんな本入れればよいの?
中学生は大人と同じような本も読めるけど、暴力的な表現とか性描写は気を付けてといわれた。中学生で読んでいい範囲であるか、司書が読まないとわからない。
「この本入れよう」と思ったら、前任者が入れてるよ。
書架を把握できてないからいちいち入っているか確認しないといけない。
1万冊以上あるんだよ。図書館の本。

慣れてこれば、重要な本がどれで、この学校に入っているかどうかもわかるけど
(司書の好みもあるし)
それはまだ当分先。

小学校から小学校へ異動になっても大変なのに
今回は中学校だから、一から覚えなくては・・・

涙目 涙目


生徒や先生方と話しているときは「早く使いやすい図書館にせねば」と元気になるけど、
一人で作業していると、涙目 涙目。