「先生、ありがとう!先生ってお金持ちだね。」
「???」
「僕たちのために本を買ってくれてるんだよね!」
「そうですけど・・・(何か考え違いをしてる気がする)」
「先生のお金でこの図書室の本を買ってくれてるんでしょ!?」
「ちがうよ。先生はお金持ちじゃないよ」
「えっー?先生がここの本をすべて書いているの?」
(そんな能力があれば、毎回図書だよりを書くのにあんなに悩まないよぉ)
話が際限なく遠くへと飛んでいきそうになってます。
「図書室の本を選んでいるのは、確かに私もそのひとりです。
しかし、担任の先生や司書教諭の先生やみんなの先生で選ぶんだよ」
「そうなの」
「そしてお金を出してくれているのは
みんなのお父さんやお母さんが、市に払っている税金からだよ。」
「そうなんだ。知らなかった」
「みんなのお父さんやお母さんのおかげで、図書室の本は買えるんだね。大切にしてね」
ちゃんちゃんっ。